他院切開法二重手術後の'''ライン幅を狭くする修正'''症例です。
末広型を希望されました。

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写真1枚目
上は修正術前、下は術後3ヶ月です。
前医切開線よりマツ毛側は、'''青く透けて見えるほど皮膚・皮下組織が薄く'''されています。

修正後の'''右目は、皮膚が薄くなっていた場所も膨らんでいます。'''
二重ラインの乱れはありません。

修正後の左目は、新しい切開線が眉側にズレています。
全体的にライン幅が右目より広くなっています。

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写真2枚目
上が修正手術のデザイン、下が帰宅時の写真です。

黒い線が新しい切開線です。
目を開けた時に黒い線が引きあがります。
前医切開線である点線部は剥がされて浮かびます。
引きあがった黒い線に、'''点線部も含めた眉側の皮膚が覆い被さり'''二重ラインとなります。

新しい切開線は、むしろ左の方が低い位置です。
引き下げ糸の掛け方に左右差はありません。

「絶対に末広型になるように、引下げ糸を目頭側に1本追加して欲しい。」と希望されました。
普通、引下げ糸は片目3本ですが、片目に4本かけています。

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写真3枚目
修正術後3か月目です。
段々と目を開けています。

左目頭側は、新しい切開線が眉側にズレています。
目を閉じていても、新しい切開線に眉側の皮膚が乗っかっています。
その分、左のライン幅は予定よりも広くなっています。

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写真4枚目
修正手術中の写真です。

この修正手術では、'''積極的には眼窩脂肪を出していません。'''
右目の中央から目尻にかけて眼窩脂肪が顔を出しています。



'''引下げ糸は二重の出来上がり、キズアト、くい込み、には影響しません。'''
片目だけ引下げ糸を掛けた方の 二重キズアト はこちらです。
https://blogs.yahoo.co.jp/kmozc/34650505.html
キズアトに左右差はありません。

'''「引下げ糸」は、他の再癒着防止方法に比べて確実性が高い方法です。'''
元の二重ラインが出ることはありません。
大きな凸凹が生じることもありません。
'''眼窩脂肪が残っていても、残っていなくても関係ありません。'''

しかし、新しい切開線が眉側にズレて癒着することがあります。
部分的に二重ライン幅が広くなると、二重ラインが乱れます。

一つ前の記事(その1)に、以下のように書きました。
新しい切開線が眉側にズレるかどうか?は、新しい切開線を固定する場所の皮下に残っている組織の量で決まるようです。
(狭い範囲の皮下組織のことで、眼窩脂肪が取ってある、取ってないことは関係ありません。)
薄くなった皮膚が上手く丸まらないのが原因です。

以前は、挙筋を全体的にムキ出しにして、眼窩脂肪が奥から出てこれるようにしていました。
「眼窩脂肪が残っているなら、前医切開線部を丸めるのに使おう。」と考えていました。
(隔膜上も剥がしていました。眼窩脂肪の固定はしていません。)

しかし、「新しい切開線が眉側に大きくズレる。」、「乗っかる部分が厚ぼったい。」方がいらしたので、現在は皮膚と隔膜の間だけを剥がしています。
'''積極的には'''眼窩脂肪を出していません。


この方の右目は、眼窩脂肪が少しだけ顔を出したために、薄くなった部分も上手く膨らみ丸まったのだと思います。
固定位置の皮下組織が残っている部分も、残っていない部分も均等に膨らませることができたのだと思います。

前医の二重ラインを、'''ほぼ100パーセント'''消せるようになっています。
次の段階として、乱れの無い二重ラインを作るため、微細な組織欠損にも注意を払いたいと思います。
引下げ糸を掛ける時に、皮膚の薄い部分も均等に膨らむように、部分的に眼窩脂肪を出す等の細かい操作を加えたいと思います。


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かみ

二重ライン幅修正手術
リスク・合併症は左右差、内出血、瘢痕などです。
治療費用は500,000円~800,000円です。

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